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ユーディー様のことを大事に思い、たとえ僕のことが気に食わなくても、それを抑え込んで頼みごとをしてきたのだから。大切な細工物まで僕に託してまで。
あと、突然ぴょんぴょんと飛び跳ねだす、ちょっと変わった一面もあったけれど。
ユーディー様が言うには、少しは心を許してくれた証明でもあるらしいとのことだけど。
でも、なぜだろう。緊張と不安の二日間だったのに、今こうして振り返ると口の端が緩んでしまう。
なんて、つい思い出に浸っていると聖女様たちがキョトンとなっていた。
「そうですね。一言でいえば、思いやりのあるとても可愛らしい姫様でした」
姫様に対して失礼なものいいかもしれないけれど、それが一番しっくりとくる。
唖然としている顔を見回すと、どうやら期待外れの回答だったらしい。でも、僕なりの精一杯の回答なのだから、これ以上のことは望まれても困る。ユーディー様と話しが出来ないので、詳しくはマーレ様に聴いてもらいたい。洞察力の高い彼女なら、嫌われていた僕なんかより期待に応えてくれると思う。
初顔合わせの失態を話し、怒らせてしまったペネシア姫様に警戒されていたことを説明する。
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