アシュランティアの白と灰色

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ゴーグルを外すものは外し、 何も起きることなく警戒作動は終わった。 アシュランティアの犬… 同期生の一部がカイトのことを、 そう呼んでいる。 この国アシュランティアの警備隊は世界に誇る最強の軍隊である。 彼らはその警備隊の新人隊員だ。 その警備隊の方針に一番従順な新人。 それがカイトであった。 今日は前勤務であったので、もうあがりだ。 警備隊は普段から制服の着用を義務付けられている。 普段から国民の模範となるよう、また、犯罪抑止力なのだそうだ。 みんな嫌だと言っているが、カイトは苦痛に思ったことはなかった。
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