アシュランティアの白と灰色

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今日もカイトは勤務外の時間であるが、 制服を着て御飯を食べていた。 店の外が見える結構人気のある食堂だ。 ガラス越しに街並みが見渡せる。 白を基調としたその美しい街並みは、 諸外国からの観光客も引き付けていた。 しかし今のこの時期は モコロア国の宝「アルメニアの涙」を 預かっているので厳戒警戒中。 街中に白い丈の長い制服を着た警備隊が数多く歩いていた。 彼らはカイトとは異なり、 肩に腕章をつけている。 本部の人間だ。 本部とは城の警備隊、カイトが目指している警備隊の中でも腕の立つ者達で構成されている。 まだ、カイトは城外隊であった。 しかし、今度もようされるアルメニアのお披露目会では、城外勤務の警備隊も支援隊として、何人かが城内警備に行けることになっていた。 なれたらいいな…そして、目をかけてもらえたら…。
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