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「武器のブローカーを知りませんか?」
「武器?武器ってぃいるいるあん」
「手榴弾が欲しいんです」
山城が笑った。笑いながらビールを飲み干した。
「さすがーうやじぬうぃーっくゎてーんぬくとーあん。手榴弾ーうやじぬ七ち道具ぬてぃーちうぅてぃ一番威力ぬあん。んかし本土ぬふりむんなーはいばいなちゃん」
山城は伯父の昔話を自慢した。
「ご存知ないでしょうか?」
「松山んかいクラブうちなーんでぃ言いるアメリカ兵専門ぬまちやぬあん。うぬオーナーぬ武器ぬ売買そーん。なめーやデニス加藤。ぃやーんかい売てぃくぃーがちゃーがー分からん」
松山のクラブ『沖縄』のオーナーでデニス加藤。武器の売買をしているが名城に売ってくれるかどうか苦笑いした。名城は注がれたビールを飲み干して立ち上がった。
「ありがとうございます」
「無茶すなよー」
山城が見送った。
「松山のクラブ『沖縄』オーナーのデニス加藤と言う男が武器の売買をしているらしい」
「よし直行しよう」
「だけど俺等に売ってくれるかどうかは分からないと言ってた」
「いいか名城、そいつの言い値で買うと言え。金は物と交換だ。明日帰るんだ、今晩中に手にしたい」
「俺にそんな取引出来ない、恐くて言葉が上手く出てこないと思う」
「よし、俺がやる」
小川は名城では危ないと感じた。
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