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「手榴弾殺人事件の関係者とみられる男が判明しました。横浜市鶴見区仲通り3-8GNマンション203号。名城豊37歳、男。右の者米沢にてレンタカーを借りて被害者宅に行った形跡がある。二名にて横浜に出向するのでご協力願います。伝えたい内容はそんなとこです。後は時候の挨拶みたいなもんです」
「凄いなやっぱり大学出だな」
中西が妙に感心している。ただ単に目がいいかどうか、じっくりと解読する根気があるかどうかだけである。横田は照れ笑いをした。
「何時に出たんだ?」
「あっちを昼に出たとして鶴見だと20:00を回るでしょう」
「大変だな奴等も」
課長が他人事のように言った。
「よし、沖縄行きましょう」
中西が立ち上がり言った。
「沖縄ってお前」
課長が驚いた。
「課長、行かせてやりましょう。米沢も横浜まで捜査に来ます。我等が沖縄に飛べば一度に二つが解明出来ます。相手は手榴弾です、一刻の猶予もありません。行かせてやって下さい」
布川が後押しした。
「一人だぞ、いいか?」
「沖縄で道案内が欲しい」
「よし、連絡する。いつ行く」
「これから行きます」
「支度はいいのか?」
「課長と布川さん、ありったけの金をください」
二人は渋々出した。
「領収書持って来いよ」
中西はソフトを持ち上げて署を出て行った。
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