嫌疑

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嫌疑

不気味で異様な光景がブラウン管から、流れていて、僕らは顔が引き攣っている。 気味が悪い事件だ…みてて吐き気がする。 人間の血がホテルに満ちていたら、それは只事で無い、何かあったんだ… 解体屋を生業にしてて、俗悪なヒトが嫌がる仕事なんて、大っぴらには出来ない。 こんな仕事、今時ブラックバイトでしか、請け負わない。しかし、SNSを、犯罪の溜まり場にしていて、こんな事してて、ワイら、良く平気でいられるな、とその神経を、一般人は、怖がるのだろう。 反社、半グレ、そんな、裏社会とのタブーの繋がりが、かけ離れて存在している今となっては、こう言う彼等の、生き場が、追いやられている。 可哀想な人達なんだよ。 だが、しかし、それは分かるんだが、ヤクザが怖い気持ちは嘘偽りなく本気だったから、今時ヤクザが怖いなんて何言ってんだ?!! とキレてる貴方は相当、常軌を逸して居て、クレイジーだった。 そんな貴方は何故か、本人の不貞腐れ具合とは、裏腹に、彼の声色は何故か、温かい、優しさに満ちていて、高い声帯で、慈愛があった。 僕は、そんな周りの人に優しく、僕に冷たい、その、寒暖差に、嫉妬していたし、嫉み、妬み、捻くれて、気持ち悪かった。 憎んでいた。 愛を独占したい アンタは僕のモノ。 僕だけ見てればイインダヨ。 そう、口元に静かにしてー と、細い繊細な指を、一つ立てる。 シー 彼の罵声は、私のキチンとしたい、仕事への前向きさを挫くから、指導の仕方が、ストレスだと、直接言わずに、逆切れしていたから、彼からしたら、萎縮したなんて、事は茶飯事だった。 気を遣った、と後で、当時のやり取りの、ネタバレを、狭い密室で、弱みを魅せたので、彼は不思議だ…と、なんでだ?と眉を顰め、オカシイな?と首を傾げた、と云う。 今、僕は当時の過ちを知って、アレは間違いだった。 そこまで責任を背負うのは、不可能だ。 それは僕の問題では無く、組織問題だった為、惚けは、僕をマークから、外して、また違う粗を捜しに、野原の土手へ、向かったらしい。 彼等が、僕を悪い人間だと、マークを付け、見張って居たのは、わかって居た。 挙動不審者で、良く、職質を受けたからだ。
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