出会い

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えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! 心の中で全力で叫ぶ。 雲がはけて月明かりが照らした。 その人はうつぶせで倒れてた。 その横をカニがのんきに歩いている。 「ちょ、ちょ、あの、大丈夫ですか!」 さっきまであんなにひどかった酔いはどこへやら。 焦りとパニックで支配される。 てか、生きてる?死んでる? どっち、どっち!? 「うぅーん…」 その時、何かうめき声を発した。 それを聞いて最悪な事態は避けていたのだとホッとする。 「よかった、死んでない…」 ぐううううううう みたいだ…? なんの音だ…? おなか、の音…? ぐうううううう もう一度鳴る。 俺はあきれた顔でその人を見る。 「……」 これ、家に連れて帰っても誘拐にはならねぇよな…?
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