それはある日突然に

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「別れて…ほしいです…」 「………は?」 それは突然だった。 まさに青天の霹靂。 ここはちょっとしたおしゃれなカフェ。 その角にある席に俺、藤森昭夫は恋人の海堂修司と向かい合って座っていた。 テーブルの上には注文したパスタ。とコーヒー。 外は快晴。 街路樹は赤や黄色に色づき、少しひんやりした風がとても心地いい季節。 1年で一番好きな季節。 なのに。 付き合って10年が経とうとしていたある日。 突然告げられた、最悪の言葉…。
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