恋愛相談室が出来るまで

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九条くん、今度は小テストと課題提出のある時は必ず出席するように!分かったね」 「はい、すみません」 「生徒会の仕事も急がしいのかもしれないけど、いくら授業免除特典があるって言っても、課題は期限までに出してね」 「はい」 そう今、九条 碧月は今日課題提出のあった教科担任に怒られている。昨日カップ麺を食べたあと、ベットでスマホでネサフしていたら、いつの間にか寝落ちをし、次の日の慎琴が鳴らした部屋のチャイムで起きたのだ。 その時は慎琴には今起きたからと言って先に行ってもらったが、シャワー浴びて、服を着ながらカロリーメイト口に入れ、慌てて登校するが一限に間に合わなかった。一限と二限の間の休み時間にササッと教室に入ったら、慎琴に二限に提出の課題あるけどやった?と聞かれ絶望した。 「慎琴さんや…僕生徒会室で課題やってくるわ…じゃソウアウコトデ…言い訳よろしく」 「おぉ…。分かった」 「ちなみに何処が課題の範囲?」 「ワークのp56-68」 「さんきゅ、では、さらばじゃ」 という感じて、生徒会室に逃げ込んで二限の間に課題をし、今、昼休み中に提出に来たという訳だ。 何?職務乱用だと…!生徒会特権だもん! ××× 何だかんだ今日はついておらず、昼休みに食堂行った帰りには、お盆でお冷を運んでいた子とぶつかり水浸しになってしまった。 「副会長様にな、なんてことを……!わた、私、切腹致します~!!!」 なんて可愛い子に言われたので、全力で「怪我もしてないから、大丈夫だから切腹はやめて!?!」と取り乱してしまった。大きな声を出してしまったから、周りもザワザワしだして、いたたまれなくなり「君も水浸しだしねお互い様だよ。風邪ひく前に早くお互い着替えよう?」と言って、ウェイターさんに後片付けを頼み、可愛い子を引っ張って近かった保健室に連れてった。僕もそこで着替えようと思って。だけど、昼休みの保健室は魔の巣靴だった事をすっかり忘れており、ドアを開けようとした時にゃんにゃん中の声が聞こえて… 「ちょっと遠いけど生徒会室行こうか」 と可愛い子の手を握り生徒会室に急いだ。 生徒会室に着くと「こっちおいで」と奥の部屋に手招きし、タオルを渡す。そして、自分のロッカーから体操着とジャージをだして、渡す。 「僕のジャージ着な?」 「そ、そんな副会長様の…!」 「え、嫌?んでも、着替えないとそのままだと危ないと思うし…風邪ひくよ?」 「滅相もないです!!嫌じゃないです!むしろご褒美です!!」 え?そう?嬉しいなてれてれ。 「そう言えば、君のお名前は?」 「も、申し遅れました、雛月 晃也(ひなづき こうや)と申します」 「雛月 晃也くん綺麗な名前だね」 「あ、ありがとうございます…!」 「濡れた制服入れる袋、ビニール袋しかないけどいい?」 「はい、構いません。ありがとうございます」 礼儀正しいし、晃也くん同じくらいの身長なのに可愛いなぁ…。課題も忘れるし、遅刻するし、水浸しにもなるし、で最悪の日だと思ったけど可愛い子と出逢えたので、プラマイゼロかな~。 晃也くんと少し雑談し、昼休みも終わるって事でサクッと解散した。あ、ジャージ何時でもいいよ~と伝え忘れたな…。
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