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そう、そのジャンルのゲームに手を出すきっかけは、FCEなんです。
FCEの神都にいるとあるNPCキャラがいるんです。
神都の端っこの方にいるんですけど、馬に乗りながらぐるぐると神都回ってたら、たまたま見つけたんですよ。
会長の鷹司慎琴に!似てるキャラを!!
慎琴をポニーテールにして瞳を金色にしたビジュアルだった。雰囲気はそのまま優しそうな王国騎士様でした。
慎琴は黒髪の短髪で紺色の目をしているよ。目は祖父が外国人だったみたいでそれをつけ継いだみたい。
僕はそのキャラに出会い、とても、とても、ときめいた。
その王国騎士様、お名前はディーズさんって言うらしいんですけど、出会った時のセリフが『 おや、どうされましたか?道に迷われたのなら私がお城までお連れ致しましょう』と微笑んでくれたのだ。
FCEの世界も朝と夜がありイベント事に変わるのだが、ちょうど夜になった所でタップしたら『こらこら。行くら救世主様だからといって、夜更かしはあまり褒められたものではありませんな。お早くお休みになられてくださいね 』
だって!!!!こんな爽やか好青年に言われたら誰でもときめくよね?!
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙。優しい…しゅき……。
はぁはぁはぁ、落ち着こう。
いくら慎琴のコトが好きだからといって、2次元キャラを慎琴に見立てて悶えるのは良くないな…。
うん。
はっ!す、好きって言ってしまったっ!?
いや、好きなんだけどさ!?
自分で好きっていうと心の中でも恥ずかしいっていうか…。
自分は周りとは違う気持ちでいたけど、僕も周りと一緒で男を好きになってしまったなと思ったり。でも、友情…だけでは、説明できないキモチがあったりして。モヤモヤしていたし。
1週間前、自分のこのモヤモヤするキモチをネットで検索した。
そしたら、
《それは恋です!!!》
色々調べたが全部結果は
《恋なのです!!!》
嘘だ~!!と信じないぞ!と思ってたら。
《自分のココロに素直になりましょう。それは本能的な恋なのですから。理性ではどうにもなりません》
本能的な……恋。
恋……。
素直に……認めるべきなのね。
恋。
僕は慎琴に恋してる?
慎琴がすき……?
スキ??
慎琴が好き????
ぼふんっ!?
え、まって顔熱いっ。え、好き……好きってマジで?
好きだなんてそんな~!!
慎琴のこと考えると鼓動が早くなる。
顔熱いし、
え、碧月さんマジですか??九条碧月さーん!?この身体の反応からして絶対好きじゃんこんなの~~!!??
両頬を手で包み込む。少しでも火照ってる頬を冷めるように。
1人で悶えながら、ベットに飛び込んで抱き枕抱き締めてその日は朝方までバタバタしていた。
こんな感じで、慎琴の事がスキってのも最近自覚したんですケド。自覚し出すと途端に恥ずかしくなるものね?!急にドキドキしてしまうし、相手がキラキラ輝いて見える。恋は病って本当だったんだ……と思ったよ。
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