恋愛相談室が出来るまで

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時は流れ、最終下校時刻となった。 待ちに待った、下校時刻だ!よしよし、片付けをしよう。今開いているページは上書き保存。殴り書きしたメモや、紙の書類はファイルにまとめて、明日わかりやすいように整理。 PCはシャットダウンさせてと。USBだけ抜いとくか。刺さったままでもし、壊れてしまったらたまったものではない。 USBを抜き、鍵のかけられる引き出しへしまう。 帰り支度も終わったことだし、カバンを持ち立ち上がった。 『あきあき~』 二十に重なった声で僕を呼んだかと思ったら、 両腕に同じ速度で突撃してきたものがあった。 「うわっ」 「帰ろ~!」 「寮まで一緒に帰ろ~」 「もう、月海と凪流!急に飛びつくなっていつも言ってるでしょ」 因みに右に凪流、左に月海にガッチリと腕を組まれていた。 「ごめん~」 「悪かったって、今日見たいテレビ番組あるの、はやくー!」 2人は薄茶のゆるふわショートヘアで、動く度に髪の毛ふわふわと揺れて可愛い。 前髪はアシメで凪流は右下がり、月海は左下がりである。 凪流は無気力そうなイメージを与える反面、月海やんちゃなイメージを与える。とりあえず、2人とも可愛いがすぎる。 僕の生徒会の癒し要員様その1と2。 「分かったよ、帰ろうか。みんなも片付け終わったでしょ。妃良も菜央も慎琴も」 「終わりましたけど、一緒に帰るなんて誰も言ってませんっ」 もう、すぐ妃良はツンツンしてさぁ~ 「うん……」 菜央は素直で可愛い。頭を撫でてあげよう……、おっと、両腕は双子に捕まっていたことを忘れていた。 また、今度撫でさせてくれ。そのサラふわっな髪の毛…。 「俺はもうちょっと残るよ」 「えっ。何言ってるの。最終下校時刻だよ?生徒会長がそれしちゃダメでしょ。もう慎琴も帰るの」 「うーん。生徒会副会長にそんなこと言われてしまったら、帰るしかなないなぁ。分かったみんなで帰ろう。同じ寮だしね」 ニコリと慎琴は笑う。 スっとカバンを持ちドアの前に集まっていた僕達の所までくる。 な、なんだったんだ?いまの笑顔は。しかも、片付け終わってたし。むむ?帰るのをもう1回誘って欲しかったとか?慎琴が?そんなまさか。
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