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嫌いな君と大好きな僕で一緒に地獄に行けたらいい
そしたら僕は君のことを殺して食べるだろう
君の体は柔らかいから桃色の皮膚を食いちぎれば
真っ赤に糸を引くだろう
食べていけば君の黄色い脂肪が垂れてきて
終いには真っ白で綺麗な骨を見つける
僕はその骨を削って象牙みたいな小さい笛を作るから
いつも君の笛を吹くから
僕は隣で君と同じ景色を見る
そこは僕と君だけの骨みたいに真っ白い頭の中で
視神経を通して地獄を眺める
小さな白い部屋の中で君と僕は
真っ赤な血の池や
ぎらぎら光る針山や
沸き立つ地獄の釜の中で
永遠に血を吐き体を裂かれる罪人を
鑑賞する
何時までも何時までも
真っ白くて小さな笛の音の中で
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