397人が本棚に入れています
本棚に追加
「あっ、そんな杉崎の話してたら、本物の杉崎のご登場だわ」
亜希がそう言った方向に視線をやると、会場の入口に塚原と一緒に入ってきた杉崎の姿が目に入る。
「珍しいね。杉崎がこんなとこ参加すんの」
「うん。今日あるの知らなかったらしいんだけど。あること伝えたら、杉崎も今回はなんでか参加しようって気になったみたい」
「ん?それ直接杉崎が澪に言ったの?」
「うん。今日夜話そうって言われたんだけど、これあるって伝えたから」
「んん?ちょっと待って。杉崎、今日話そうって言ってきたの?」
「うん」
「で?澪はそれを今日これがあるからって断って、んで、杉崎もこれ来ることにしたと」
「まぁ。そういうことだね」
「ほぉ~。あっ、そういうことかぁ。うん。なるほど」
「えっ?何??」
「あーうん。澪。やっぱりちゃんと杉崎と話しな」
「えっ?なんで?」
「とりあえずあんたらはちゃんと話す時間が必要だわ」
「何それ」
「うーん。ちょっと澪、一旦冷静になろっか」
「えっ、どういうこと?」
「せっかく杉崎もここ来たんなら、ちゃんと話しな。別にここで話せなくもないんだし」
「いや!なんで!? あんな話こんなとこで出来る訳ないじゃん!」
「いや、別にそんな話露骨にしろとは言ってないから。ただ、杉崎と話す時間をちゃんと作りなってこと」
「そんなこと言われても・・もうどうすればいいか・・」
「うん。とりあえず、あたしはちょっと向こうの方で交流深めてくるわ」
「はっ?どういうこと!?」
「その間に澪も一旦一人で考えよう」
「考えようって言われても・・」
最初のコメントを投稿しよう!