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「塚原だって囲まれてんじゃん」
「あぁ~。あいつはあんなん日常茶飯事だよね~」
あぁ、亜希、相手が塚原だと気にしてない・・・。
「まぁ、あたしは今日の交流会で新たな出会い見つけられるの期待して来てるからさ~。そんなん気にしないっていうか~」
そんな風に亜希も、ちょっと強がっているように感じる。
亜希も塚原とどうなってんだろな・・・。
「亜希こそ塚原とはどうなってんの?」
「まぁ・・あたしはそれこそどうにもなんないよ。あんな風に博愛主義の塚原くんにはなんの期待もしてないです~」
亜希も結局あたしと同じ不毛な恋愛真っ只中、って感じかな・・・。
「まぁとにかくあたしは新しい出会いを今日は楽しむ! ってことで、ちょっとあたし気になる人いるから向こう行ってくるわ」
だけど、塚原をどこまで亜希が気にしてるのかは正直わからないま、亜希はすでに別の方向へ気持ちを向けている。
「えっ?もう!?」
「いや。こういうなのはね、いい男はすぐ予約されちゃうから、時間との勝負なのよ」
「さすが亜希」
「まぁ澪も美味しい料理も男も人気あるモノはすぐなくなっちゃうから、ちゃんと取りに行くんだよ~」
「いや、言い方」
「ってことで、また後で戻ってくんね~」
「は~い」
相変わらずだな~亜希は。
でもたまにあーいうなんでも積極的にいける亜希がうらやましく感じる。
亜希みたいに自分から行ける勇気とかあれば、あたしの人生ももっと違ったモノになってんだろうなぁ。
杉崎も今日の亜希みたいに、今日のこの飲み会ですぐに新たな相手見つけたりしちゃうのかな。
勝手にするとか言ってたし・・・・。
てか、なんでこんな日に限って杉崎来んのよ。
杉崎来なければ、あんなん見なくてすむからモヤモヤしなくてすんだのに・・・。
こっちだって、そんな簡単に気持ち切り替えられるはずないっーつの。
出来れば杉崎ちょっと目の届かないところに行ってくれると助かるな・・・。
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