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割れた鏡が散乱する
それ以外はなにもない
薄汚れた白い一室
それが私のすべてだった
歩くと足が痛むし
横になろうとも体中が痛い
それでも気にせず
毎日出てくる食事を食べていた
ドアの向こうから
いつもと同じ白いご飯
食べているうちに
だんだん口がジャリジャリする
飲み下すと喉が痛い
白いコップを手に取ると
中に割れた鏡がパラパラと
それでも気にせず水を飲む
だんだんお腹も痛くなる
気にしないで横になると体中が痛む
私はまた今日を終える
いつあなたは迎えにきてくれるのか
この刺さるような苦しみを抱えて
いつまで生きろというのか。
小さな窓に目を向ける
外は何度目かの雪景色
降り積もった無垢な雪
私はただ目を閉じる
そうするとほら
雪の上に跡を残す
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