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放課後。
2人は約束通り街角ピアノがある公民館ホールへ足を運んだ。
まずは快諾を得るために一枚の使用許可表に名前を書き、事務員の女性に提出する。
そして椅子に座ったエリは深呼吸をし、カナにこう言い出した。
「私が何時かコンクールで演奏する曲を聴いて」
その発言を聞いたカナは「分かった」と、返事をした。
エリはありったけの思いでその曲を弾き始めた。
カナは隣で聴きながら彼女を見守った。
街角ピアノは今日も弾く者を待ち続け、歓迎をした。
明日も、明後日もー。
《完》
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