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エリもやり切れない思いでいる。
それは彼女も同じだと言う事になる。
(カナをどうやって元気付けるかよく分からないや……)
俯きながら歩き、カナをどう元気付け、スランプから立ち直れるか模索していた。
しかし、これが空回りになるのはエリはまだ知らない。
ーーーーー
翌日。
カナは1人で登校した。
(どうやったら吹っ切れるんだろう……)
ずっとスランプに悩まされていた。
ブランクが長かったのは仕方なかった。
けど、ぶっつけ本番でコンクールに出場するのは前途多難なのだ。
「カナ、おはよう」
後ろからエリが挨拶をして来た。
「お…、おはよう」
びっくりしながら挨拶をする。
「どう?上手く行ける?」
エリはいきなり爆弾を投下する様に問い掛ける。
しかし、カナはこの事を考えたばかり。
けど……。
「まだ」
「?」
まだ答えは見つかってない。
エリはそりゃそうだよ、と言いたそうな表情で答えた。
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