街角ピアノ

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カナの気持ちはエリには分からなかった。 けど、励ましたいのは分かっていた。 「上手く行く方法探そう?」 「………」 エリが提案を出してもカナは答えなかった。 例え、首を縦に振ろうとも。 「エリ、暫く一人にして欲しい」 カナはエリを突き放すように歩く速度を早めにし、立ち去った。 「カナ……」 エリは呆然としながら立ち止まり、状況が分からず困惑した。 あれから、カナは街角ピアノに来なかった。 今日も明日も……。
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