1人が本棚に入れています
本棚に追加
街角ピアノの前でエリは眺めるように見る。
(まずはねこふんじゃったを弾くんだよね…)
その隣には自分がいる。
見守りながら音色を聞いていた。
すれ違ってしまい、どうすべきか模索したが答えは見つからなかった。
そんなピアノの前にエリは気付いた。
「そうだよね。謝らなきゃね」
きっと自宅にあるピアノで練習しているのだろう。
エリは吹っ切れたかの様に去り、スマホを操作し始めた。
『明日、話さない?』とLINEのメッセージを打ち、送信した。
数分絶たないうちに『分かった』と、カナからメッセージが受信した。
ーーーーー
自宅のピアノでカナは練習をしていた。
(私も吹っ切れた気がする…)
エリからのメッセージを見て気付いた。
スランプでもない、ただ煮詰まっただけ。
「私も謝らなきゃね」
スマホを手にし、カナは決意をした。
明日お互いに謝って乗り越えよう、とー。
最初のコメントを投稿しよう!