街角ピアノ

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街角ピアノの前でエリは眺めるように見る。 (まずはねこふんじゃったを弾くんだよね…) その隣には自分がいる。 見守りながら音色を聞いていた。 すれ違ってしまい、どうすべきか模索したが答えは見つからなかった。 そんなピアノの前にエリは気付いた。 「そうだよね。謝らなきゃね」 きっと自宅にあるピアノで練習しているのだろう。 エリは吹っ切れたかの様に去り、スマホを操作し始めた。 『明日、話さない?』とLINEのメッセージを打ち、送信した。 数分絶たないうちに『分かった』と、カナからメッセージが受信した。 ーーーーー 自宅のピアノでカナは練習をしていた。 (私も吹っ切れた気がする…) エリからのメッセージを見て気付いた。 スランプでもない、ただ煮詰まっただけ。 「私も謝らなきゃね」 スマホを手にし、カナは決意をした。 明日お互いに謝って乗り越えよう、とー。
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