隻腕少年と奴隷少女。

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作者から一言:さて。この物語の冒頭を作者の雑談みたいなのにしようかなと思いました。そしてネッ友にこの作品が五分でバレるという事態。 なんてことだ。これでは第五話辺りから紹介しようという計画が台無しだ。 え?だったら非公開にすればいいって?僕もそうしようと思ったんですが友達が黒歴史聞かせてくれるのと交換公開しろと言われたので公開したワケです()とりあえず引き続きこの物語を見ていってくれたら嬉しい限りです。それじゃあ第二話始まります。 第二話:『予定変更(プランへんこう)』 『……それじゃあ今日はここに泊まるか…』 現在時刻は7時45分。俺達は闇市を抜け道に沿ってとある街まで来ていた。 そこで適当に見つけた宿に泊まることにした。 『さて、それじゃあ風呂入ろうかな……あ、君も入る?』 と尋ねた瞬間。彼女は俺の質問とは違うことを聞いてきた。 少女『えっとあなたは……なんで私を買ったんです…?しかも王族の人達が先に買っているのに喧嘩を売るようなことを…』 『理由……かぁ…まぁなんとなくかな。それに王族なんか知ったこっちゃない。こっちは倍の値で買ったんだ、何も言われる筋合いはない。』 『そういえば聞いてなかったな。君の名前はなんて言うんだ?』 クリア『私の名前は…白星クリア…貴方様の名前はなんて言うの…?』 と、彼女は言ってきた。良い名前だねと言いたがったが今はそんな心情じゃないだろう。 『俺の名前は…不知火カイトだ。まぁカイトと呼んでくれ。御主人様とかそういうのはいらない。』 そう僕は言って風呂場に向かった。 クリア『……どうしよう…あの人はお風呂行っちゃったし…』 彼の後ろ姿を見ながら、私は一人ベッド近くに直立したままだった。 なんで彼はわざわざ私を買ったのだろう。この世界の王族が腐っているのはこの世界のほぼ全員知っている。人間を人間と思わない扱いをし、奴隷を毎日買 いこき使う。 だが約三年前にも、由緒正しき優しい王がいた。その次代はどこの国も栄えており、その王の直属の第一軍隊は歴代最強とまでいった。だがとある日、その王の王族が事件を起こした。どうやら戦争を好まない王に対し激怒し自分が王に成り代わってやろうという思想のもと起こしたらしい。 その内容は王の第一軍隊が王を殺したという嘘の内容だった。そして王族は王を殺したとして反逆と唱えた。そして近衛兵やその他の軍隊を使い、第一軍隊を追い詰めたらしい。噂に聞くと全滅したとか散り散りになったとか…噂が後をたたない。だが第一軍隊は無罪ということはこの事件を知っている者全員が理解している。 その後王族は『第一軍隊が王を殺した。次の王が必要だ。』と言い、その後… ―――そうして、王の座は乗っ取られてしまった… そんな独裁的な王族の邪魔をする様なことをしたらどうなるのかは彼も分かっているハズだ。それなのに何故…… 『ふいー…良いお湯だった……んじゃお前も風呂入ってくるか?』 クリア『あ、はい。それじゃあ入ってきます……』 そう言って彼女は風呂へとそそくさ走って行った。何か考え事でもしていたのだろうか。さて。宿に泊まったと言っても風呂に入ったらまたすぐ出発だ。 アイツが風呂から上がるまでに準備をしておかなければ。 ー12分後ー クリア『すみません遅くなりました……あれ?もう出発するんですか…?』 『あぁ……この後すぐ出発だ。そうだ。そのボロボロの服じゃアレだから新しい服を買っておいたぞ。着替えてこい。』 クリア『あ、はいわかりました…』 そう言って彼女は更衣室の方に行った。そうして三分過ぎたら彼女が部屋に戻ってきた。 クリア『あのーこれ……なんていうか……なんでしょうかこの帽子…』 『おー…似合うじゃん。丁度良さそうだったから買ってきたんだそれ。』   クリア『そうなんですか…まぁ大丈夫ですけど…』bbd62a29-f086-4f56-839a-cc9406df5dd1 『とりあえず外に行くぞ……夜食の食材は自分達で捕獲しなければならないからな。』 そうして俺達は外に出た。さて。元々王国に行くハズだったが少し予定変更(プランへんこう)だ。少しの間この世界をぶらついてみるとしよう。
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