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作者から一言:はいはーい。最近ワンピースRED見に行った中の人だよー。思った以上の神作でした。もう一回見に行きたいなぁ……
とそんなことはさておき。あまり書くことがないですね。まぁでもそんなに書くことは長くなくてもいいんですが…と、そんなところで第三話始まります。
第三話『放浪生活。』
『さて……ここら辺でいいだろ。』
街から離れて約20分。道外れの川辺で僕達は滞在するところだ。
『そんじゃあれ出すか…』
そして俺はバッグから色んな物を出した。焚き火セットやテント、ハンモックやらその他諸々だ。
『さてそれじゃ…夜食はここら辺で釣れるホオヅキザクロでいっかな…脂が乗ってて美味いんだなこれが。』
そう言って俺はとある物をバッグから取り出した。周りからは剣の柄の様なものに見えるだろう。しかしこれはとある特別な”剣”なのである。
『魔力解放。』
そう言った瞬間柄の先端から段々剣の型が構成されていき一つの剣になった。
『えっとそれは……なんなのですか?』
『これは俺がとある人から貰った特別な柄だ。剣にもできるし銃にも形を変えられる。便利だろ?』
そう言いながらまた柄は形を変えて今度は拳銃の形に成り代わった。
そして川の方へ向かっていき、銃口を川の方に向けて三発撃った。
『当ったりー。確かここら辺か…』
川の中まで入って魚が死んでいることを確認する。いい具合のサイズだ。
『そんじゃあコイツで夕飯にするか。そんじゃあアレとコレを…』
川から上がりバッグから串と焚き火を用意した。そして川沿いに薪を焚べて、周りに串を刺した。そして俺が指を鳴らすと、薪が急に燃え上がった。
『すごい……これが魔法ってやつなんですか?』
噂程度には聞いたのだろう。彼女はそう尋ねてきた。
『あぁ。体内にある魔力を空気中の酸素に含まれている元素……まぁ今の場合は炎だな。その元素を魔力と織り合わせて作れるのが魔法だ。といっても
普通は呪文を唱えたりするモンなんだが…まぁ別に唱えなくても
ある程度の魔力があれば詠唱しなくても使える。』
彼女が関心した様な素振りを視認した後、俺は焚き火の周りに座った。
そしたら彼女も俺の横に座った。反対の方に行けば間隔も空くと思うのだが……まぁいいだろう。
『さて。それじゃあ焼き上がるまで待つとしようか……』
『……おっ。いい加減に焼き上がったな。』
『ホントだ…美味しそう。』
彼女の視線は、丁度いい具合に焦げ目がついた魚に釘付けだった。
そして俺達は手を合わせて、こう言った。
『それじゃあ…いただきます。』
『いただきます…!』
まともな食事は初めてなのだろうか。彼女は元気そうにそう言った。
だが、まだ何か心に重くて深い何かがある。
俺はそれをなんとかして払わなければいけないのだが…
……その日の夜。夕飯を食べ終えた俺達はテントで寝るはずだったのだが…
彼女は俺に寄りかかりながら寝てしまっている。どうしたものだろうか。
起こすのも悪いからとりあえず毛布をかけてゆっくりテントに運んでやった。
そして一息ついた僕は、気分転換とでも言っておこうか。森へ散歩に行った。
『……さて。ここら辺でいいか…』
大分進んだ後、僕は足をピタリと止め、後ろを振り向いた。
『もう来たのか……思った以上に、早いな。』
俺の視線の先には…およそ40人くらいだろうか。黒い外套を着た集団がいた。
『どうせ王族の手先かなんかだろう。暗殺部隊様はご苦労なもんだ。』
『…わかっているなら話が早い。女を引き渡せ。そうすればお前には何もしない。』
『残念だが…そういうワケにもいかない。アイツはもう俺の仲間だからな。』
そう言った後、目の前の人物は二秒俯向いた。
『なら……交渉は決裂だな。』
そして目の前の集団は俺を取り囲む様に動き、俺は包囲されてしまった。
『……やれ。』
次の瞬間、僕目掛けて六人がナイフで斬りかかってきた。……だが。
『こんな人数で俺に勝てるとでも思ったか?』
更に次の瞬間、俺に斬りかかってきた六名は俺の反対方向へ身体が文字通り吹っ飛んでいた。
『何だと……?』
『…どうせなら、全員でかかってこいよ……相手してやる。』
と、俺は右手で挑発するようにそう言うのだった…………
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