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あんの部屋は予想通り広かった。
それに綺麗に片付けられている。
「適当にリビングで寛いでいて。私は部屋着に着替えてくるわ。シャワーも浴びたかったら浴びて良いわよ」
そう言うと、あんは寝室と思われる部屋に入っていった。
着替えを覗くのも良いが、後であんの裸は見れるしな。
俺はカバンをリビングのソファーに置いて、制服のブレザーだけ脱ぐと、リビングに面したキッチンの冷蔵庫を開ける。
一通りの物は、揃っているな。
ハンバーグでも作るか。
俺は手ごねハンバーグを作り始める。
片栗粉を入れると光沢が出るんだよな。
ハンバーグを両手でタネに空気を膨らませるようにペタペタ形を作っていると、あんが出てきた。
「保、料理出来るの?」
「ああ。夕食はハンバーグで良いよな?」
「作ってくれるなら何でも良いわ。良かったー、毎日1人分だけ作るの面倒だったのよね。作り置きするのも大変だし」
あんは、そう言うとリビングのソファーに横になった。
これじゃあ、どっちが女だか解らねー。
俺は火の通りが良くなる様にハンバーグの中央を指で窪ませると、油をひいたフライパンで焼き始める。
「コレ食ったら2人で風呂入ろーぜ」
「良いわよ。2人で身体洗いっこする?」
「ああ」
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