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そうだったのか…。
歳上のOLで車持ち…ここまでは良いが、マンションで独り暮らしか、アパートや実家住まいか。
それは置いておいて、何故、ここまで来て待ってたんだ?
「ねぇ保、格好良いから付き合って」
朝っぱらから逆ナン…いや、ここまで女に言わせたら、逆告白されたと言っても良いだろ。
「あんた、住まいは?」
「ここから少し都心寄り方面に行ったマンションよ」
「独り暮らしか?」
あん何とかは、可笑しそうに笑った。
あーもういい加減、あんでいいや。
笑うと美人度が上がった気がした。
「両親は田舎の千葉で暮らしているわ」
「そうか。…付き合っても良いぜ」
美幸と別れたばかりで断る理由も、ねーしな。
「ありがと。これ私の部屋の合鍵。でも場所を知らないだろうから、夕方、迎えに来るわ」
あんは、ウインクして、そう言うと、颯爽と去っていった。
と、鈴木と山村が登校して来た。
「保ー♡今の車の人、彼女ー?」
「ああ。待ち伏せされて逆告白された。暇潰しには最適な女みたいだから、しばらく遊ぼうと思ってな」
「又、暇潰しって…千夜くん、女性と真面目に付き合う気、無いんですか?」
「真面目になんざ、面倒だぜ」
俺は、あんの合鍵を懐にしまうと本音を言う。
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