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「ねえリーム」
「ん?」
今は茶道の時間、2時間にわたってやるから今は休憩中。レオが俺の膝に頭を乗っけて寝てる。正座つらい。
「このハンカチ知ってる人いないかいろんな女の子に聞いてくれない?」
「いいけどなんで俺…」
とハンカチを受け取る。
「女の子と仲良しじゃん」
「な、仲良し…」
となぜかショックを受けた顔をする。
「お願いね」
「うん…、……!も、もしかしてこのハンカチって、女の子って…」
とまじまじ見てハッとする。
「?」
「カイル好きな人ができたの!?」
「…いや、できてないっすけど」
「なぁああんだぁ…びっくりしたぁ…」
とほっと息を吐く。
「…好きな人?」
と顔を上げるレオ。
「いないってば」
と言うとまた寝始めた。
手でふわふわしたレオの髪を撫でる。今思ってみればレオは綺麗なクリーム色の髪だ。天パっぽい。くるくる。リームは白に近い金髪。
イケメンはみんな髪まで綺麗な様だ。
因みに俺とライは黒髪、ラキは紺色のような、下に行くに連れてグラデーションになる様に青くなってる長髪。
「でもなんでハンカチ…?」
「それをくれた子に恋してた人がいて。探して来てって言われて。」
「へぇー…、恋かぁ」
「はい、練習再開してー、休み時間終わりー」
と教師。
「レオ。授業」
「…………」
と無視して俺に抱きついて顔をもっと深く腹に埋める。
「俺まで怒られる」
「……」
「ちょっとそこ2人ーイチャついてないで早くしてー」
「これは断じていちゃついてる訳じゃないです!!」
となぜか怒り気味にリームが言った。
「……うるさぁい…」
とレオが言う。
「起きろ」
と言うとイヤイヤと首を振って顔を埋めた。
「起きないなら先生も強行突破するしかないのだけれど…」
と言うとこっちに来た。
「ひぇっ」
「お、き、な、さ、いぃいい!」
とレオをぐううういっと引っ張った。
「いだだだだだ!腰もげる、先生!俺の腰が!!」
と俺が言ってもどちらも手を緩めることはない。
「くっ…手強いわね…、」
「……」
とレオはぎろっと先生を睨んだ。
「ちょおおおお、腰、腰がっ!」
「か、カイルファイトだよ!」
とリームが意味のわからない応援をする。んな事言ってないで助けろ!!
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