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「司教様もフードをお外しになられては?先程から息苦しそうですよ?」
「そう言ってもらえると助かる。仰るとおり窮屈でな…」
外したフードの下から現れたのは
邪神の聖印そのものだった
「しかしお二人は気付いてはおられぬ様子だったが…王兄殿下はまだしも、皇国最強と謳われる公爵殿を屠ったのは…」
口に該当するであろう部分の触手が蠢いて言葉を発するが、先に退出した二人に対して何やら思うところがあるようで、人間なら苦笑いをしているように聞こえる
「確かに。私も騎士団や先の冒険者如きに出来る所業ではないかと。手口が鮮やかすぎると暗殺者ギルドでも噂になっておりました」
「ほう!ギルドでも噂になるような刺客か…出来れば味方に就けたいもの」
「あら」
魔族の女がまたしても笑いかける
「司教様に置かれましては、私共だけではご不満なのですか?」
「いやいや、そんなことは御座いませんぞ!貴方様方がお力添えくださるからには何を心配することがありましょうか!」
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