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考えてみれば草司だって男なのだからこんな本を一冊や二冊持っていても何の不思議はない。しかしこの本と草司がどうしても上手く結びつかなかった。草司がこの本を見ながら抜いているところなど想像できない。
むしろ……――。
視線をエロ本の表紙に落とす。むしろ、この表紙の少女のように、脚を広げ男を誘う姿の方が容易に想像できた。
先ほどまで何も感じなかった表紙の淫らな姿態に、ごくりと喉が鳴った。少女と草司に似ている点など全くないのに、二人の姿がじわじわと重なっていく。
「……おい、草司」
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