第百五十二章

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私も彼氏も神様の末裔だとかで神様は自分の名前の一文字をあげることに命懸けなんだと思う。誰の文字をあげるかそんなしょーもない話し合いが日々繰り広げられているのだが。 「れいちゃん、マッチョの神様から名前の日の字をあげるって言われたんでしょう。いる」 と聞いてみた。 「いる」 とれいちゃん。意味分かってるのか。 「じゃあ、彼氏日の付く名前を考えようや」 と考える。 「日都美ちゃんとかどうよ」 と話していると 「海星がいい」 とれいちゃん。海星が好きらしい。 「そうなのねぇ。でも、海星って字がなぁ。何より虐められない」 などと話をして画数も悪いからと却下になってしまった。 「ねぇ、秋ちゃんじゃダメなの」 とれいちゃん。今の名前は秋ちゃん。 「秋ちゃんでも良いんだよ。でも、れいちゃんが日の字をもらうって言ったんでしょ。れいちゃんは秋ちゃんが良いの」 と聞くと 「分かんない」 と。子供には難しいよねぇ。
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