85人が本棚に入れています
本棚に追加
「……そう、ですよね。承知致しました。直ぐにご用意致します。こういったものになりますが大丈夫ですか?」
レイさんは少し何か考える素振りをした後、用意してくれるらしい。喋る前にあった間が少し気になるが見せてくれた物はすごく光沢があってとても高そうだが普通の上と下で別れてるズボンタイプの寝間着だったので一安心。この格好はさっきから足がスースーして仕方ない。
「どうぞこれからはこちらにお着替え下さい。」
「ありがとうございます。あ、すごい肌触りが良いですね…でも白色は汚してしまいそうなんですが…。」
「承知致しました。今は御説明出来なくて心苦しいのですが訳あってユウヤ様に着て頂くものは白色が基本となるかと思います。ですので今のうちから慣れておく方が良いかと。」
「そうなんですね、分かりました。俺が落ち着いたらその説明聞きたいです。」
「はい、それは勿論でございます。ただ1週間後には王太子殿下から説明がありますので、それまでには私もユウヤ様が安心出来るよう尽力致します。それと起きたばかりですのでこちら以外に普段着として数着ご用意しておりますがどうなさいますか?」
寝間着を受け取り、その肌触りの良さに驚いた。
ふわふわしたものじゃないのにずっと触っていたいくらい気持ちいい。だけど汗を弾くような素材ではなく、逆に程よく吸ってくれそうで寝間着に最適だと分かる。だが色が真っ白なので、
汗などで汚れやすい寝間着には向かないのでは?と思うし実際何かと汚しそうで案に他の色は無いのかと聞いたけれど、どうやら訳があるらしい。
肌が白いのが売りなので、白が映えるとは思うけど寝間着まで白か。少し嫌だけど替えられないなら我慢するしかない。
1週間しか余裕が無いらしいけど、この丁寧な扱いだし、悪いようにはならないでしょ。少し楽観的過ぎるか?
続けてレイさんに他に着替えがあると言われてそういえば昼過ぎらしいという事を思い出した。
最初のコメントを投稿しよう!