寝て起きたら異世界召喚されていた。聖女?冗談じゃないね

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起きた時より時間は経ったはずだけど、外はあの禍々しい雲で暗いままだろうから昼間という実感が湧かないから不思議な感じ。それに普通の外だとしても左手にある窓は、部屋のわりには普通よりやや大きいサイズの引き違い窓。 カーテンは締められたままだ。 この大きい部屋にしては光源としても数が少なくないか。 とはいえ窓を眺めても眠たくもないし食べてすぐすぐ寝間着に着替えるのもちょっとな、と思ったのでお言葉に甘えて他の着替えを貰おう。 「そうですね、他に服があるならそっちに着替えたいです。」 「ではこちらの3着をお渡ししておきますね。ひとまずご用意したものですので他の服に関しましては追ってご用意致します。」 「……これ以上はシンプルにならないって事ですよね?」 「ご希望にそえず申し訳ございません。新しいものですとこちらが1番ユウヤ様のご希望に近しいものでして。」 レイさんから渡されたのは上がハイネック気味の長袖のシャツで、生地はコットンに近い肌触りが良いもの。ネックラインと袖はウェーブカットになっている。どう考えても女性物のデザインというか、異世界なのに現代っぽい。いや現代ぽいのはいいが女性物にしか見えない。色も白色。 下も下でスカート…にしか見えないプリーツの入ったワイドパンツ。こちらはシフォン素材のような少し固めの物の下に柔らかい裏地。もちろん白色。 2セット、3セット目も同じ様なデザインで色も変わらず。 変わったところと言えば何故かオールインワンでズボンもウェーブカットなところ。素材がコットン素材(仮)と細かいレース。 見た目どっちもワンピースだ。 「分かりました。元々こういう服も着させられてましたから大丈夫です。着替える前にお風呂に入りたいんですが入れますか?寝汗をかいてしまったみたいで。」 「もう少しユウヤ様の好みにあったものをご用意出来るように致します。入浴のご用意出来ていますのでもちろんです。こちらの部屋にも浴室はあるのですが、異世界の方はお湯に浸かるのがお好きだと聞きます。ですが浴槽は大浴場にしかございませんので本日はユウヤ様のお好きな方をお選び下さい。」 「この部屋にもあるんですか?」
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