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まあ、自業自得か。
こんなことばかりやってきたのは自分だ。
そのつけが回ってきたんだ。それだけ。
自分を一番に思ってくれる人なんていないのは自分が一番わかってる。
あの日、まだ誰も疑うことを知らなかった時代。
あの時から、誰からも大事になんて―――。
「あー…もう我慢できねぇ。和樹もう突っ込んでいいよな」
欲にまみれて笑う顔は散々俺にキスをした後、そう、聞かれる。
「………」
もう、いいか。
どうせ死ぬこと考えてたんだし。
今死んだって後で死んだって何も変わらない。
こいつのおもちゃになって、また監禁されて、それでぼろぼろになっても、もう別にそれでも……。
男の手が俺のズボンのファスナーを下す。
そして、ベルトをつかんで………。
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