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「どういう飛び方したら、どんな気持ちになるの?」
「ふわふわ飛んでたら、ふわふわな気持ちで、シューってスピードがある飛び方は、シューっていう気持ちで、長い時間飛んでたら、もう天国だね!」
目をキラキラさせながら話す直人の顔は今でも忘れない。
たぶん、死ぬまで忘れない。
紙飛行機は本来、どれだけ長く飛行させるかに試行錯誤しながら、楽しむ遊びだ。
なのに、直人は空を飛んでる気持ちを味わいたいから、紙飛行機を作るという、紙飛行機側も驚く遊び方を大学生になってまでやっていたことが私には衝撃的だった。
ますます、直人という人間に興味が湧いていた。
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