童帝王奇譚。ー下腹部がどうにもモヤモヤするのでオレは神様を探す旅に出ますー

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「オレ達、一生友達でいような!?」  このごくつまらない約束こそが、オレ達にとっては不幸の始まりであり、善なる王国諸氏にとっては幸福の始まりである。  フリジア王立アカデミーの初等部入学式。  平民は貴族からイジメられるなんて散々脅され、不安に焦ったオレが隣の席の子にかけた一言。 「……はぃ…」  消え入りそうな、でも、鈴の音と間違える程の澄み切った声で聞こえた、その返事。  華奢な身体、褐色でありながらも透き通る様な肌、銀色の長い髪、翡翠を思わせる伏し目がちな瞳、口よりも雄弁に感情を語る長い耳。 「ぉ願いします…」  頬を赤らめて俯くダークエルフの少女に、オレは一瞬で心を奪われた。
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