邪魔する奴はゆるさない

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「また奴が来た!」 半年前くらいから変なやつが家にちょこちょこやって来る。今日も来たか。何で奴なんか…。 オレの方がはるかにカッコいいし、顔も性格も、オレにかなう奴なんていないんだ!それに、純の事が一番好きなのはオレだし、純だってオレが一番さ。誰にも邪魔はさせない! すると奴がオレに 「こんばんは、虎くん。」って馴れ馴れしくいってくる。 だからオレはいつもみたくやってやったんだ。「シャー!!」からのパンチ! 奴は少しびびった。いいきみだな。 「もう、虎。あなた真人(まさと)さんにやけに厳しいんじゃない?もう半年になるのに。」 別にそんなことはないさ。これでも優しくしている方だ。 奴は「純ちゃんの事が大好きなんだね。」と。 当たり前だ!とオレは奴を睨んだ。 純は少し困りながらオレの頭をゆっくりと優しく撫でる。これがなんともいい時間なんだ。 この時間を誰であろうと邪魔する奴はゆるさない!!絶対に…!
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