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児童相談所 佐々木と会う
上総がオムツを抱えて直子の家に行く。
玄関先に児相の佐々木が待っていた。
「初めまして直子ちゃん、買い物行っていたの?」と言いながら顔以外の露出している皮膚の状態を観察していた。
持っていたオムツで佐々木を殴打する上総。
「君、止めなさい」
「橘君、止めて! オムツが破けちゃう」言いながら凶器になりかけているオムツを上総から奪い取る。
「玄関先で待ち伏せて市井の事、助平な目で見てんじゃねえぞこの変態、ストーカー」
「おじさんは変態ストーカーじゃ無いよ、直子ちゃんの事が心配で見にきたんだ。君は学校のお友達かい? この頃学校に行けていないだろ、君も心配して買い物を手伝ってあげてるのかな?」佐々木は会話しながら上総の擦過傷やアザを見て問題を考えた。
この子も家庭環境が酷いのだろうか、狭い地域で生活の安堵は保てるのだろうか。佐々木の悩みを他所に直子は直也が待っている家の中に入っていった。
「橘君ありがとう」
「直子ちゃん、おじさんはお邪魔させて貰うよ。お父さんは居るかな、橘君もちょっと話がしたいな、住所は?」
「うるせぇ、変態ストーカー。俺ん家の住所なんて聞くな、市井、じゃぁな」プイとそっぽを向いて玄関先から通りに出ていった。
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