指   痕

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「一度…ゆっくり  話がしたいの」 帰りの駅のホームで 待ち伏せしていた波留に 言われたのは婚約前日。 「ごめん…話はないよ…」 振りきって電車に乗った。 「会社で目立つのも  良くないし…ギリギリまで  結婚のことは内密で」 そんなつもりで 僕と純奈はいたけれど 婚約して3日もしないうちに 社内で噂になって… 波留がどんな態度をとるのか 気が気でなかった僕。 対して波留は なにも言わずに 翌日から会社に来なくなった。
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