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「ヘェ・・・アーニャちゃんの両親は仕事の為に帰国してるのか!瑠奈さんと一緒にいるとは言え、アーニャちゃんは偉いな!」
水柱邸へ向かう道中、炭治郎はボンドのリードを持って、アーニャと手を繋ぎながらそう彼女を褒めた。
「アーニャ、偉い?」
それを聞いたアーニャは強い反応を示して、不思議そうな表情で、そう炭治郎に訊ねた。
「その話をしたら、義勇さんも褒めてくれると思うよ!」
「エヘヘ・・・アーニャ、義勇お兄さんに褒めてもらう!」
炭治郎のその答えにアーニャは嬉しそうに満面の笑みを見せながら言った。丁度その時、反対側に義勇の姿があった。
「義勇さんだ!義勇さーん!」
義勇の姿を見かけて、炭治郎がそう呼び掛けると、何を思ったのか義勇は突然走り出して、そのまま炭治郎の横を素通りして行った。
「な、何だったんだ・・・?あ!アーニャちゃんがいない!義勇さんが連れ去ったのか!?」
一瞬の出来事に炭治郎は驚きながら呟いた直後、アーニャの姿が消えてしまってるのを見て、義勇が連れ去ったのだと理解した。
「胡蝶!アーニャが俺と一緒に鮭大根を食べたいそうだ!今すぐ作ってくれ!」
数分後、義勇はアーニャを連れて、蝶屋敷に到着して、中にいるしのぶにそう呼び掛けていた。
「アーニャちゃんがそう言ったんですか?」
姿を見せたしのぶは、突然の事に混乱して大泣きするアーニャを見て、笑いながら青筋を立てて、そう義勇に訊ねた。
「ああ!」
しのぶの質問に義勇はそう力強く答えた。
「アーニャちゃん、大泣きしているではないですか!良い大人がする事ですか!?どうなんです、冨岡さん!」
しのぶが義勇を叱る様はボンドがアーニャに見せた通りの出来事になったのだった。
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