入れ替わり♯1

1/10
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/380ページ

入れ替わり♯1

この日は炭治郎と炎柱に就任した蓮の合同任務だった。待ち合わせにと約束した場所に禰豆子を入れた木箱を背負った炭治郎が駆けて来た。 「今回は宜しく!君とだけで任務と言うのは柱に就任してからは、何だか初めてのような気がするな・・・」 事前に約束していた時間に正確な炭治郎に、蓮は褒めるように言いながら、記憶を辿ってそう言った。 「はい!こちらこそ、宜しくお願いします、蓮さん!今日は禰豆子も連れて来ました!禰豆子も蓮さんにとても懐いていますし!俺としても、蓮さんなら安心する事が出来ます!」 蓮の言葉に対して、炭治郎は頷きながら、背負っている木箱の方に視線を向けながら、任務に禰豆子を連れて来ている事を話して、蓮の事を信頼している事を明かした。 「・・・!俺の事を信頼してくれていてとても嬉しいよ、炭治郎君!実は俺も合同任務の相手が君だと言う事もあって、実玖璃を連れて来ているんだ!勿論、お館様には許可を頂いている上でね!」 そんな炭治郎の話を聞いた蓮は微笑んだ後、自分も炭治郎と同じように実玖璃を連れて来ている事を話した。 「さてと、お互いの事の話はこのくらいにして、任務場所に出発しよう!鎹鴉からの情報によると、此処から近くの山中の村で村人同士の入れ替わり現象が起きてるようなんだ・・・」 そして気持ちを切り替えた蓮は、炭治郎に任務の主な内容を歩きながら説明した。 「と言う事は今回の任務は討伐なんですね・・・でも、今回どうして俺と蓮さんが選ばれたのでしょう・・・?」 任務に関する蓮の簡単な説明を聞き、炭治郎は任務の種類を理解した後、選出されたのが自分と蓮であると言う事に疑問を持って、そう蓮の方に視線を向けて訊ねた。
/380ページ

最初のコメントを投稿しよう!