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１
ピピピ…ピピピピ…
どこかでスマホが鳴ってる…
クソッ…人の睡眠邪魔してんじゃねーよ…
無視だ無視…
ピピピ…ピピピピ…
「あークソッ！誰だよ!?マジで！」
ベッドから起きてスマホを探す。諸悪の根源は昨日着てたジャケットから音がしていた。
マネージャーって…
今日はオフじゃなかったのかよ？
「おはようございます。お休みのところ申し訳ございません。」
少しも申し訳ないなんて思ってないように聞こえる。
「何かあったのか？」
オフと分ってる時は余程の事がない限り連絡なんかしてこないのに、何か不味いことでも起こったのか？
「実は社長が盲腸になり緊急手術になりました。今朝早くに病院に救急車で運ばれたようです。手術は無事成功しましたが…本日は社長が力を入れてらしゃるチャリティーイベントが開催予定でして…社長が出席できないのは仕方がないのですが…」
そこまで聞いて、マジか…と先が読めてしまった。自分に白羽の矢が立ったと…折角のオフは地獄の時間に変わったようだ…
「俺に出席しろって事か？」
「話が早くて助かります。早速ですが、イベントは10時からとなっております。実はもう駐車場に着いておりますので、今すぐ降りて来て頂けると助かります。」
「はっ？もう駐車場にいるって…俺に拒否権はないのか…っ」
電話口からはもう何も聞こえなかった…
「電話切るって…何なんだよ…マジで…今の一瞬でドッと疲れたわ…」
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