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髪を掻きながら、情さんはスマホを見ている。
たぶん、お客さんからの申込を待っているんだろう。
これじゃあ、私への連絡なんて無理だ。
「ねえ、そのお姉さん達は、時給いくらなの?」
「時給なんてねえよ。一回、3~5万。」
「……セックスするの?」
「まあ、風俗だからね。」
「ふうん。」
1回セックスするだけで、3万入るのか。
私の1か月分のバイト代と一緒だ。
「それって、私でもできる?」
「ぶっ!」
情さんは、呆れた顔で私を見る。
「そんないいもんじゃねえよ?好きでもないキモイおじさん、相手にしなきゃいけないし。」
「そうだよね。」
「それに……」
情さんは私をじーっと見る。
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