04.最後の犠牲者

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私が書き込まないのをいいことに、都合良くコントロールされている。 流石に我慢ならない。 『ちょっと私見てるんだけど』 『あ、いたの?』 『でももう決定ということで』 『殺されないかもだし 決めるのはユーリだから』 『そうそう 私たち決めるわけじゃないし』 人は普段バラバラの癖に、共通の利害が一致するとすぐに団結する。 ユーリもこんな感じで、誰かの思いつきでいじめられたのだ。 犯人が本物のユーリなら、幼馴染みの私はゆるすだろう。 寧ろ、書き込んだ奴をターゲットにするに違いない。 私はグループは抜けないし、書き込まない。逃げない。 ただ、傍観するだけだ。
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