05.FIN

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「なんで?」 「初めまして、恵美さん。私はユーリの妹です」 「……妹さん?」 「姉の無念を晴らすなら今日しかないと思っていました。 そっくりでしょう? 姉の歳に追いつきましたから」 「家族宛に遺書があったんだ。ユーリの苦悩が書かれていた」 スレイブの言葉に耳を疑った。 苦悩って何? 「私は遺書を読んで、三人への復讐を誓いました」 「三人?」 「竹本さん達五人には最初から協力をお願いしてました」 「グルだったってこと?」 「もし、トークの中で姉に謝罪をしたなら考えを変えたかも知れない。でも……」 「ちょっと待ってよ。三人って何よ?」 「先生とモモカ、そしてあなたです」 「私は何もしていない! もしかして裏で煽っていたとか思ってるの?」 「いえ、そんな事実はないのは知っています。皆さんに聞きましたから」 ユーリの妹は取り巻きたちを指さした。 「じゃぁどうして? そいつらだっていじめてたんだよ!」  「ターゲットにされたくなくて加担していたこと、姉は知っていました。 毎日謝っていたことも、姉がゆるしていたことも確認できました。 でも、姉はあなたをゆるせないと遺書に書きました」 何を言ってるの? いじめた方はゆるして、見ていただけの私はゆるせないってこと? 意味が分からない。
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