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「なんで?」
「初めまして、恵美さん。私はユーリの妹です」
「……妹さん?」
「姉の無念を晴らすなら今日しかないと思っていました。
そっくりでしょう? 姉の歳に追いつきましたから」
「家族宛に遺書があったんだ。ユーリの苦悩が書かれていた」
スレイブの言葉に耳を疑った。
苦悩って何?
「私は遺書を読んで、三人への復讐を誓いました」
「三人?」
「竹本さん達五人には最初から協力をお願いしてました」
「グルだったってこと?」
「もし、トークの中で姉に謝罪をしたなら考えを変えたかも知れない。でも……」
「ちょっと待ってよ。三人って何よ?」
「先生とモモカ、そしてあなたです」
「私は何もしていない! もしかして裏で煽っていたとか思ってるの?」
「いえ、そんな事実はないのは知っています。皆さんに聞きましたから」
ユーリの妹は取り巻きたちを指さした。
「じゃぁどうして? そいつらだっていじめてたんだよ!」
「ターゲットにされたくなくて加担していたこと、姉は知っていました。
毎日謝っていたことも、姉がゆるしていたことも確認できました。
でも、姉はあなたをゆるせないと遺書に書きました」
何を言ってるの?
いじめた方はゆるして、見ていただけの私はゆるせないってこと?
意味が分からない。
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