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ユーリの書き込みはなく、彼女を死に追いやった連中が盛り上がっている。
当時のグループトークと教室の風景を思い出した。
私は今回も傍観者を決め込んだ。
『先生を殺しました』
ユーリの初トークだった。
『おまえ、どんだけ暇なんだよ』
『呪い殺したの? おつ』
当時のグループトークのような軽薄なノリ。
こいつらが発する言葉は紙クズよりも軽い。
そして、人間の命はそんな言葉よりも断然軽かったのだ。
だから、ユーリは死んだ。
自分の命の軽さに耐えかねて。
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