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「……すごく優しくて涙出ちゃった」
「あっそ……ほんとやること早すぎ。あんた尻軽じゃん」
美咲が語尾を強めてそう吐き捨てた。
「ごめんね。また美咲を不愉快にさせちゃって」
私は告白されたその帰り道、英太の一人暮らしのマンションに泊まり彼に抱かれた。
英太は何度も私の耳元で甘く囁きながら、それでいて、今まで交際した誰よりも丁寧で優しいセックスだった。思わず涙が溢れた私をみて、英太がひどく驚いたのが印象的だった。
「あ、そういえば……美咲、目大丈夫?」
美咲は、先週はずっと、大学を休んでいた。
「前からやりたかったんだよね、二重埋没手術」
急にご機嫌になった美咲に、私は心から安堵した。
「あと10日もしたら、綺麗な二重瞼が一生モノなんだ」
「素敵だね」
久しぶりに美咲と目を合わせて笑った。
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