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パチンコ
「マー君、今日も朝からパチンコ?」
中古の建て売りをマー君とユーちゃんは買って住んでいる。
「あぁ。」
「普通、毎日、30万円も出る事ないから。」
ユーちゃんは、パチンコ屋で以前、バイトをしていた。
マー君と出会ってパチンコ屋を辞めて業務スーパーで働き始めた。その前は、キャビンアテンダントをしていたらしい。
「じゃあ、20万円は?」
「あのさ、パチンコって自動操作出来るの?」
とマー君はユーちゃんに聞いた。
「出来ないよ。」
「そっか、やっぱりね。」
マー君は、じゃあと家を出て行った。
マー君のスマホに着信アリ。
「マー君!立てこもり事件発生!」
「了解!」
「場所の地図送ったから!」
マー君は、ジャージ姿。
ユーちゃんにジャージ姿で良いのか聞かれた事があるが、何とか言って誤魔化した。
ユーちゃんは、ちょっと天然さんなのだ。
小さな駐車場に原付きバイクが置いてある。
バイクにエンジンをかけた。立てこもりの現場に20分で到着した。
マー君は、立てこもりのコンビニに入ろうとした。
「お兄さん、今、犯人が人質をとってるからコンビニには入らないで、あと、その原付き邪魔だから退けて。」
マー君は、圧を制服警官に発した。
警官は、腰が抜けて地面に尻もちをついた。
マー君は、コンビニに入った。
浅黒い男が真っ青な顔をした女の子のこめかみに拳銃を押し付けている。
「お兄さん、その女性を解放してください。」
マー君はため息をしながら言った。
「お前、ジャージ姿にサンダルって夏休みか?」
マー君は、男が油断したのを見逃さなかった。
拳銃目掛けて自分のサンダルを投げた。
男がビックリしてる間に男の顔面目掛けて拳を入れて殴打した。
「くそが!くそが!」
と叫びながら男をマー君は殴り続けた。
「もう!大丈夫です!」
とマー君の血だらけになった拳を人質の女の子が押さえた。
マー君は「お疲れ様。」と呟いてその場から去った。
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