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ドラッグ3
マー君は、シャワー浴びて潮の香りを消した瞬間、バスルームの扉をドンドン叩く音がした。
「脇尾修三が!」
さっちゃんの声だった。
「拘置所で、首吊り自殺しました!」
マジかよ。もう深夜じゃん。
「先に、警察署に行きますから!」
「了解です。」
とさっちゃんにマー君は言った。
「拘置所って何?」
と風呂を出るとユーちゃんに聞かれた。
「たまにパチンコ屋で会うホームレスのおじさん。」
とマー君は話した。
「さっちゃんも俺も知り合いで、おじさん天涯孤独なんだよ。だから、警察は俺達に見て欲しいらしいよ。」
「ふーん、そっか。原付きで行くの?」
「うん。ごめんね。ちょっと行って来る。」
夜風を切り裂くようにマー君は原付きで飛ばした。
たまに、脇尾修三とはパトロール中に話したり悩みを打ち明けていた。そんな脇尾を犯人にしたのは俺かもしれない。脇尾は、昔、一発屋のミュージシャンだった。海が好きで毎日、壊れたギターを弾いていた。
マー君は、何度かヤクザと一緒にいる脇尾を目撃したが見逃していた。それが少女を巻き込きこむ事件なるとは思ってもいなかった。
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