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「正確には嫁を募集している。
俺は今まで誰のことも好きになったことがない。
それで人生、別に困らなかったんだが。
最近、周りがどんどん結婚しはじめて、ふと、不安になったんだ。
もしや、このまま俺は結婚しないのではないかと――。
正直、恋をするのはめんどくさいが、家族は欲しい」
……そんなこと言うあなたがめんどくさいです。
「だが、そんなとき、お前が恋をしてみませんか、と入れてきた。
ちょうどいい。
こいつにも相手がいないようだ。
そう思った俺は、今日、一日、お前を観察してみた」
あの朝からの鋭い視線は、もしや、嫁として見定められていたのですか……?
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