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ある日、夫が家に帰ると、妻が涙を浮かべて青白い顔で近づいてきた。驚く夫。
「あのね、あの、落ち着いて聞いてね」
一体何の告白だ。ま、まさか、浮気?
「私のね、おしり、穴が3つあるのよ」
夫は絶句した。信じられない思いだった。
「あの、言いにくいけど、君、生理ってあるよね?」
「うん。最初はお祝いしてもらったよ」
「そ、その、血はどこから出てると思ってたの?」
妻はきょとんとする。
「考えたことない」
「あのさ、タンポンとか使ったことない?」
「生理のときはいつもママのナプキン、共用で使ってたのよ」
「そうか」
「その穴に、僕の息子は入りたがっているぞ」
「えっ」
思わず口を押さえて衝撃に耐える妻。
「男と女はそこの凸凹で合体するんだ。そうすると、君の望む赤ちゃんもできるぞ」
「し、知らなかった」
その夜、ベッドで2人は向かいあった。
「いいか」
「うん」
「いくらその穴でも、最初は痛いぞ」
「赤ちゃんのためなら平気」
そして2人はめでたく結ばれましたとさ。
フリー画像:Unsplashより。
(おしまい)
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