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「最初に言っておくけど、叫んでも無駄だぞ。この部屋は元は軽音部か何かの為に作られてた部屋で、防音設備が最初から備わってるんだ」
「――くっ」
「まぁ、泣き喚いて貰っても構わないけど? その方が燃えるし……」
耳許に吐息を吹きかけながら囁かれると、ゾクっと肌が粟立った。
――嫌だ、気持ち悪い。
逃げたいのに、押さえつけられた腕はびくともせず、足の間に膝を割り入れられて身動きが取れない。
「やめろっ! 離せっ!!」
「おっと、お前の足は凶器になるんだったな……」
必死に暴れる理人の脚を掴まれ大きく開かされてしまい、羞恥にカッと頬が熱くなるのを感じた。ズボンの上から股間をぐいっと押されると、そこはもう僅かに反応を示していて、理人は更に動揺を隠せない。
何故こんな状況なのに……。男に触れられただけでこんな風になってしまうなんて……。
「あぁ、さっきお前を眠らせた薬の中に催淫作用のある成分が入ってるんだ。ケンジなんかはすぐ堕ちたぜ?」
ケンジの名を聞いて、一瞬にして頭に血が昇った。 ケンジはあんなに無邪気に笑っている裏でずっと苦しんでいたというのだろうか?
「このっ、下衆野郎……っ」
「口の利き方がなってないな」
咎めるように性器を鷲掴みにされて息が詰まる。ぎゅうと握られ上下に激しく擦りあげられると強烈な快感に襲われて思わず腰が跳ねた。そのまま形をなぞる様にズボン越しに撫でられて、布が擦れる感覚に息が上がる。
――まずい、このままじゃ……。
何とか堪えようと唇を噛むが、蓮の指の動きに合わせて自然と腰がくねるのを止められない。
「……ん、……っく……ぅ……んっ」
声が漏れそうになるのを奥歯を噛み締めて堪えていると布越しに爪を立てカリっと引っ掻かれた。
「ぁ、んん――っ……く、ぁっ!」
「ふっ、可愛い声で喘げるじゃないか」
「うるさ、い……。触んなっ」
「強情だな。今にもイきそうなくせに。……でもまぁ、薬が効いてるのに我慢できるとは大したものだな」
そう言うと蓮は再び手を伸ばして今度は直に握り込んできた。すでに硬く勃起していたペニスを直接刺激され一気に射精感が高まる。
だめだ……っこんな奴の前で達する訳には……っ。絶対に嫌だ……。
理性とは裏腹に身体は徐々に高みへと上り詰めていく。だがそれを悟らせまいと懸命に耐えるも、先端から溢れた先走りによってぬちゃぬちゃという卑猥な音が響き始めた。それが余計に理人を追い詰めていく。
「ははっ、どんどん溢れて来るな。気持ちいいんだ?」
「――っ、るせ……っいいわけ、ないっ」
「ふぅん、そうか。なら、仕方ないな」
言うが早いか、蓮の手が中途半端に下げられていた下着ごとズボンを引き抜くと、あろうことか股間に顔を埋めて来た。
まさか……と思った時には既に遅く、熱い口内に飲み込まれてしまう。
「はぁっ、ぁっ……!! 待て、そんな……っ」
喉の奥まで呑み込まれた状態で、裏筋全体を彼の舌が這い回る。そこを強く吸い上げられて、理人の身体はがくがくと震えた。つま先が戦慄いて腰が浮きふくらはぎが軋むほどに強張る。
まるで生き物のように動くそれに、あっけなく限界を迎えそうになった。
「ぁっ! ぁあ……んっ、も……無理……っ」
後数秒で、達してしまう寸前にようやく連は顔を上げ、「まだダメだ」と、酷薄な笑みを浮かべた。
「くそっ……」
悔しさに涙が滲んでくる。こんな男にいいように弄ばれているという屈辱と怒りに頭がおかしくなりそうだ。
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