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プロローグ
どんな物語も結局最後はハッピーエンド。
花のように笑うヒロインの隣で、男主人公もつられるように優しい笑みを浮かべる。
さぁ、もう悪者はいなくなった。後はただ幸せが続くの。
どこまでも主役に都合のいいように作られている世界はまるで、甘い砂糖菓子のよう。
眩しい光があるなら、どこまでも暗く、闇に染まった影も存在するのだ。
最後に笑うのは主人公達。奪われ、全てを失うのは悪役達。
ねぇ、あなたはどう思う。
こんな一方的な正義を振りかざす世界なんて
犠牲が成り立つこんな物語なんて
「.........。」
考えても運命は変わらない。
悪役の未来に待つのは死のみ。
最後は存在すら忘れられるのかもしれない。
それが当たり前。
でも、
悪役にも幸せになる権利はあるんじゃない?
いや、作ってみせる。
それが私の悪あがきだから。
さぁ、本当の幸せはどこにあるのでしょう?
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