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シーン:おばあちゃん
それからは二人で頑張って生きたわねぇ。彼女と私の絆はとっても深かったのよ。
そして私はやっと二十歳になったの。成人を迎えたのよ。彼女は私の振袖姿を見て褒めてくれたのよ。私は嬉しかったわ。心で彼女も笑ってくれてたと思うもの。彼女は私の一つ上だったから彼女にはよくお世話になってたのよ。──その子が私が最近もよく会ってるあそこの家のスズキさんよ──
私は二十歳になっても彼女のそばにいたわ。彼女と一緒に暮らしていたもの。それで夜、彼女は「今日はとっても特別な日になったわ。どう?これからディナーでも行かない?」と言って私を誘ってくれたわ。私ゃ喜んで準備をしてレストランに向かったわよ。
で、彼女との食事を楽しんで家に帰ろうとして電車に乗ったらね、間違って反対側のに乗っちゃったのよ。まあツイてないと思うけどその時は笑って流してたわ。それから家に着いたのは夜遅くだったわねぇ。
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